「自分の住んでいる地域は大丈夫だろうか?」「地震が起きたらどうすればいい?」
地震大国である日本に住んでいる以上、誰もが一度は抱く不安です。特に最近地震が多く、危機感を強めた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、自宅周辺の活断層を調べる方法から、リアルタイムで安全な場所を探せる最新のデジタルツールまで、今すぐ知っておきたい情報をお届けします。
Sランク活断層とは?日本の現状を知る
政府の地震調査委員会は、今後30年以内に地震が発生する確率が「3%以上」の活断層を「Sランク(高い)」として分類しています。「3%」と聞くと低く感じるかもしれませんが、地震の世界ではこれは「いつ起きてもおかしくない、非常に高い確率」です。
実は、日本全国にはこの「Sランク」の活断層が多数存在します。
日本の主なSランク活断層の例
| 断層帯名 | 発生確率(30年以内) | 主な地域 |
|---|---|---|
| 糸魚川-静岡構造線断層帯(中北部区間など) | 14〜30% | 長野県など |
| 日奈久断層帯(八代海区間など) | ほぼ0〜16%(区間による) | 熊本県周辺 |
| 三浦半島断層群(主部/武山断層帯) | 6〜11% | 神奈川県 |
| 上町断層帯 | 2〜3% | 大阪府周辺 |
| 琵琶湖西岸断層帯 | 1〜3% | 滋賀県周辺 |
| 中央構造線断層帯 | ほぼ0〜14%(区間による) | 四国地方など |
(※発生確率は評価時点のものであり、目安です。)
ここで重要なのは、「Sランクに入っていないから安全」というわけではないということです。過去には、未知の断層やリストアップされていなかった断層が動いたケースもあります。日本のどこにいても、地震のリスクは常にあるという認識を持つことが大切です。
自宅周辺の活断層を調べる:「J-SHIS Map」の活用
ご自身の住んでいる地域や、職場の近くに活断層があるかどうかは、国の機関が提供している「J-SHIS Map(地震ハザードステーション)」で簡単に調べることができます。
J-SHIS Mapの使い方
- パソコンやスマートフォンから「J-SHIS Map」にアクセスします。
- 画面のメニューにある「震源断層」の項目から「主要活断層帯」にチェックを入れます。
- 地図を拡大し、調べたい地域を表示します。
- 地図上に表示された赤い線(活断層)をクリックすると、断層の名前や詳細な評価を見ることができます。
視覚的に活断層の位置を把握できるため、お住まいの地域のリスクを知る第一歩として非常に有効です。
最新ツールで安全を確保:東京都の「キタコンDX」
地震の影響で交通機関がストップし、帰宅困難になった場合、どこへ向かえばよいのか迷うかもしれません。東京都では、そうした事態に備え、2025年から「東京都帰宅困難者対策オペレーションシステム(通称:キタコンDX)」の運用を開始しています。
このシステムを事前に登録しておくことで、いざという時にスマートフォンから以下の機能が利用できます。
- 開設済み施設の検索:
現在受け入れを開始している周辺の「一時滞在施設」を地図上でリアルタイムに検索できます。 - 危険な混雑を回避:
周辺の混雑状況がマップでわかるため、人が密集する危険なルートを避けて移動できます。 - スマホで入館手続き:
一時滞在施設に到着後、スマートフォンからチェックイン(入館手続き)ができ、入り口の混雑を避けられます。
アプリとLINEの登録方法
いざという時にスムーズに利用できるよう、今のうちに登録を済ませておきましょう。
1. 東京都防災アプリ
各アプリストアから「東京都防災アプリ」をダウンロードしてください。
- iPhone (App Store)
- Android (Google Play)
2. LINE公式アカウント「帰宅困難者対策支援」
LINEの友だち追加を行ってください。
- 直接リンクから登録
- ID検索で登録:「@157tdhuh」
(※LINEの機能は災害時のみ稼働するため、平時はメニューを押しても動作しない仕様になっています。)
知識とツールで、いざという時の安心を
地震はいつ起こるかわかりません。しかし、活断層の存在を知り、正しい避難行動を理解し、最新のデジタルツールを準備しておくことで、パニックを防ぎ、安全を確保できる可能性はぐっと高まります。
この機会に、ご自身の身の回りの備えをもう一度見直してみてはいかがでしょうか。