桃は丸ごと冷凍保存?正しい保存方法と簡単アレンジ術

夏の訪れとともに、ふわりと甘い香りを漂わせる「桃」。 箱いっぱいに瑞々しい桃をいただいた時、その贅沢な喜びに浸る一方で、「どうすれば一番美味しい状態を長く保てるのだろう?」と悩んだ経験はありませんか。

今回は、桃の繊細な風味を損なわないための正しい保存方法から、意外と知られていない丸ごと冷凍のテクニック、そして大量消費にも役立つ絶品アレンジレシピまで、旬の味覚を余すことなく楽しむためのメソッドをご紹介します。

桃の美味しさを保つには常温保存

桃は非常にデリケートな果物であり、寒さと乾燥を嫌います。そのため、冷蔵庫に入れっぱなしにするのは避けるのが賢明です。

直射日光を避けて涼しい室内で追熟を

桃の保存の基本は「常温」です。直射日光の当たらない、風通しの良い涼しい室内に置いておきましょう。乾燥を防ぐため、ひとつずつペーパータオルや新聞紙で優しく包んでおくのがポイントです。

冷やして食べたい場合は、召し上がる1〜2時間前に冷蔵庫へ移すことで、甘みを最大限に引き出しつつ、ひんやりとした口当たりを楽しむことができます。

食べきれない桃は「丸ごと冷凍保存」

「一度にたくさん届いて、すぐには食べきれない」という場合は、鮮度が落ちる前に冷凍保存を活用しましょう。正しい手順で冷凍すれば、約1ヶ月にわたって桃の風味をキープできます。

美味しさを逃さない冷凍の手順

冷凍の工程は驚くほどシンプルです。 まずは産毛を落とすように優しく水洗いし、ペーパータオルで表面の水気をしっかりと拭き取ります。空気に触れて乾燥しないよう、ひとつずつラップで隙間なく包み、ジップ付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ入れるだけ。

食べる際は、流水に数十秒当てるとツルンと心地よく皮が剥けます。半解凍の状態でカットすれば、まるで高級なシャーベットのような贅沢なデザートとして楽しめます。

桃の皮は栄養の宝庫

桃の皮を無意識に剥いて捨ててしまっていませんか。実は、桃の栄養素は皮や皮のすぐ下の部分に最も多く含まれています。

皮ごと食べることで得られる豊かな栄養素

福島県や山梨県などの名産地では、皮ごと食べるのが一般的な楽しみ方の一つです。皮には、抗酸化作用による老化防止が期待できるカテキン(ポリフェノール)や、血流をサポートするビタミンEが豊富に含まれています。また、腸内環境を整えるペクチン(食物繊維)も摂取できます。

産毛を水で優しくこすり洗いすれば、そのまま美味しくいただけます。食感が気になる場合は、薄くスライスしてサラダに混ぜるのがおすすめです。

簡単な桃の綺麗な切り方

熟した桃は柔らかく、包丁を入れると果肉が潰れて果汁が逃げてしまうことがあります。そんな時におすすめなのが、アボカドのように種に沿ってカットする手法です。

種を軸にしてひねる、スマートなカッティング

桃の縦の筋(割れ目)に沿って、中の種に当たるまで包丁をぐるっと一周入れます。両手で桃を包み込むように持ち、左右を逆方向に優しくひねると、半分に綺麗に割ることができます。

あとは種をスプーンや包丁の先でそっとくり抜き、お好みのくし形にカットするだけ。完熟しすぎて柔らかすぎる場合は、種を軸にしてくし形にそぎ切りにしていくと美しく仕上がります。

桃を大量消費、絶品簡単アレンジレシピ

そのまま食べるのに少し飽きてしまった時や、少し傷み始めてしまった桃がある時に重宝する、簡単で上質なアレンジレシピを2つご紹介します。

切って和えるだけ。「桃のカプレーゼ」

甘みと塩気のコントラストが絶妙で、前菜やワインのお供に最適です。 一口大に切った桃と、手でちぎったモッツァレラチーズをお皿に盛り付けます。上からオリーブオイル、塩、粗挽き黒こしょうをかけ、あればレモン汁や白ワインビネガーを少し垂らして完成。生ハムを添えれば、さらにリッチな一皿になります。

電子レンジで作る「桃のコンポート」

一度に複数の桃を消費したい時におすすめなのが、日持ちもするコンポートです。 
1. くし切りにした桃(2個分)と、むいた皮、水(200cc)、砂糖(大さじ4〜5)、レモン汁(大さじ1)を耐熱ボウルに入れます。ふんわりラップをして電子レンジ(600W)で5分加熱。
2. 皮を一緒に加熱することで、シロップが美しい淡いピンク色に染まります。 
3. 粗熱が取れたら冷蔵庫でしっかりと冷やし、味を染み込ませてください。
余ったシロップは、炭酸水や紅茶で割ることで、香り高いピーチドリンクとして最後まで楽しめます。

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